
中古でステップワゴンの購入を検討している方の中には、「なぜ安いのか?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。ミドルサイズミニバンとして人気の高いステップワゴンですが、中古市場では比較的手頃な価格で流通しており、その理由を知ることは後悔のない選択につながります。
本記事では、ステップワゴンの中古相場表をもとに価格帯の特徴を整理しながら、中古 狙い目のモデルやおすすめ 年式など、実際に選ぶ際に役立つ情報を詳しく解説します。特に、5代目 中古モデルの魅力や、旧型のほうが良いとされる理由、スパーダ中古人気の背景などにも触れ、購入判断の参考になるよう構成しています。
また、「ステップワゴンとヴォクシーどっちが大きい?」といった比較や、「ステップワゴンの税金はいくらですか?」という疑問、さらに中古車を購入する時の注意点まで、はじめて中古車を選ぶ方にも安心して読み進めていただけます。
コストを抑えながらも満足度の高い一台を手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
- ステップワゴンの中古価格が安い理由と背景
- 人気車種との比較による需要バランスの違い
- 年式やモデル別の中古相場と選び方のポイント
- 税金・維持費を含めた総合的なコスト感
ステップワゴンの中古が安い理由とは?

- なぜ安い?人気の差と需要バランス
- モデルチェンジによる価値の下落
- 中古 相場表から見る価格帯の特徴
- ステップワゴンとヴォクシーどっちが大きい?
- ステップワゴンの税金と維持費は安い?
なぜ安い?人気の差と需要バランス

ステップワゴンの中古車価格が安くなる背景には、「人気の差」と「需要と供給のバランス」が関係しています。
まず、ミドルサイズミニバン市場ではトヨタのヴォクシーや日産セレナの人気が高く、新車販売台数でもステップワゴンを上回る結果が続いています。この人気差が中古市場にも波及し、「ヴォクシーやセレナを選びたい」と考えるユーザーが多いため、ステップワゴンの需要が相対的に少なくなってしまうのです。
需要が少ない一方で、流通している中古車の台数は比較的多いため、価格競争が起きやすい傾向があります。これは市場原理として自然な流れであり、「在庫が多く売れにくい車種は値段を下げてでも売る」必要があるからです。
また、ステップワゴンの中でも2015年以降の5代目モデルは「わくわくゲート」や独自のシートアレンジ機能を搭載していたものの、外観デザインが好みに合わないという声もあり、販売面でやや苦戦しました。こうした背景も、中古価格の安さに繋がっています。
このように、ステップワゴンが安くなっているのは、単なる品質や性能の問題ではなく、市場の需要バランスや消費者の選好が影響しているのです。
モデルチェンジによる価値の下落

ステップワゴンの中古価格が下がる一因として、「モデルチェンジのタイミング」が大きな影響を与えています。
自動車市場では、新型が発表されると、それ以前のモデルは「旧型」とされ、価値が一気に下がる傾向にあります。ステップワゴンの場合も例外ではなく、2022年5月に6代目が登場したことで、それまで主力だった5代目モデルは中古市場での価値が下がりました。
特に、5代目ステップワゴンは2015年にデビューし、約7年間販売されてきたモデルです。この期間中に複数回の改良やハイブリッドの追加があったものの、2022年に完全なフルモデルチェンジを迎えたことで、ユーザーの注目はどうしても新型へと向いてしまいます。
そしてもう一つは、モデルチェンジ後にディーラーの下取り車が増えることで、中古車市場に旧型モデルが一気に流れ込むという点です。供給が一時的に増加することで価格競争が起き、相場が下がる原因になります。
つまり、モデルチェンジは見た目や機能の変化だけでなく、中古車価格に直接的な影響を与える要因となっているのです。
中古 相場表から見る価格帯の特徴

ステップワゴンの中古車相場を見ると、モデル・年式・走行距離によって価格帯が大きく変動しているのが特徴です。
例えば、5代目の2018年式スパーダ・ハイブリッド車であれば、支払総額は約220万円〜310万円程度が一般的です。一方で、2016年式のマイナーチェンジ前モデルならば、170万円〜220万円前後で見つけることができます。さらに、予算を大きく抑えたい場合、4代目の2012年式などは100万円以下での流通も多く見られます。
こうした相場表から読み取れるポイントは、以下の3つに集約されます。
- 年式が古くなるほど価格は下がるが、走行距離とのバランスが重要
- マイナーチェンジ以降のモデルは装備が充実しており、価格はやや高め
- スパーダやハイブリッドモデルは全体的に高値安定しやすい
また、同じ年式・走行距離でも販売価格に差がある場合は、装備内容や修復歴、販売店の保証内容による影響が大きいです。
中古車を選ぶ際は、相場価格の平均値だけでなく、条件ごとの相場の幅を把握し、「安すぎる車両には理由がある」ことも念頭に置くことが重要です。
ステップワゴンとヴォクシーどっちが大きい?

車体サイズの比較をすると、ステップワゴンとヴォクシーはどちらもミドルサイズミニバンに分類されますが、細かい寸法に違いがあります。
ステップワゴンの5代目モデル(2015〜2022年)は、全長約4,695mm〜4,800mm、全幅約1,695mm〜1,750mm、全高は1,825mm〜1,840mmとなっており、グレードや装備により若干変動があります。一方、トヨタのヴォクシー(特に先代80系)は、全長4,710mm、全幅1,735mm、全高1,825mm程度と、サイズ的にはかなり近い存在です。
こうして比べると、全長はわずかにヴォクシーが長く、全幅と全高はステップワゴンのほうがやや広めという結果になります。つまり、外寸上はほぼ同等であるものの、ステップワゴンは室内空間を効率的に設計しており、特に車内の高さや開放感に優れている点が特徴です。
また、ステップワゴンには「わくわくゲート」などの独自機構もあり、サイズだけでなく利便性にも工夫が見られます。サイズ感がほぼ同じであれば、どちらが使いやすいかはライフスタイルや使い方によって決まるでしょう。
例えば、頻繁に子どもを乗せる家庭では、荷物の出し入れがしやすいステップワゴンのリアゲートが便利に感じることもあります。購入を検討する際は、カタログ数値だけでなく、実際に乗り降りのしやすさや使い勝手も比べてみると良いでしょう。
ステップワゴンの税金と維持費は安い?

ステップワゴンの税金や維持費は、車種やグレード、年式によって異なりますが、同クラスのミニバンの中では比較的リーズナブルに収まるケースが多いです。
まず自動車税については、排気量1.5Lのターボモデルであれば年間30,500円(※2023年時点の税制)です。これは2.0Lエンジンを搭載している他のミニバンと比べて約5,000円〜10,000円ほど安く抑えられます。一方で、旧型の2.0Lエンジンモデルの場合は年間36,000円が目安となります。
維持費については、燃費性能や整備コストが関係してきます。5代目ステップワゴンの1.5Lターボは、市街地で10〜12km/L、高速で15km/L前後の実燃費が期待できます。これに加え、ハイブリッドモデルでは20km/L近く走ることも可能なため、長距離走行が多い方には特におすすめです。
ただし、維持費で注意したいのは「消耗品コスト」と「保険料」です。ミニバンはタイヤやブレーキなどの消耗も早いため、定期的な交換が必要です。また、車体サイズが大きいため、自動車保険の料率が高くなる傾向があります。
このため、ステップワゴンは税金面でのメリットがある一方、年間の維持費は使用状況により大きく変動します。購入前には燃費や税金だけでなく、保険料やメンテナンス費用まで含めたトータルコストを把握しておくことが大切です。
中古ステップワゴンを安く買うコツと注意点

- 中古車を購入する時の注意点まとめ
- 中古 狙い目モデルと選び方のポイント
- 5代目 中古モデルのメリットとは?
- おすすめ 年式はいつ?買い得なタイミング
- 旧型のほうが良い スパーダ中古人気の理由
- 現行型との比較で見える旧型の魅力
中古車を購入する時の注意点まとめ

中古のステップワゴンを購入する際は、価格だけで判断せず、車両の状態や装備内容にも目を向けることが重要です。見落としがちな点として、前オーナーの使い方やメンテナンス履歴があります。
まず確認したいのは「整備記録簿の有無」です。これは、その車が定期的にメンテナンスを受けていたかどうかを示す重要な証拠となります。記録簿がない車両は、整備が不十分だった可能性があるため、避けたほうが無難です。
また、運転支援システムの搭載有無にも注意が必要です。ステップワゴンでは「Honda SENSING」が装備されているグレードと、そうでないものがあります。安全性を重視するなら、この装備があるモデルを選んだほうが安心です。
さらに、フロントガラスの状態も確認しておきたいポイントです。Honda SENSINGのカメラが設置されているため、ガラスに傷があるとセンサーが誤作動するリスクがあり、交換が必要になる場合もあります。
外装や内装にカスタマイズがされている車両については、ディーラーでの整備を断られるケースもあるため、純正部品が残っているかどうかもチェックしておきましょう。こうしたポイントを押さえることで、購入後のトラブルを避けやすくなります。
中古 狙い目モデルと選び方のポイント

中古のステップワゴンを選ぶなら、価格と装備のバランスが取れたモデルを探すことがコツです。その中でも「2017年以降のハイブリッドスパーダ」が狙い目です。
このモデルは、ホンダの2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載しており、燃費性能と加速力の両方を兼ね備えています。街乗りだけでなく、高速走行でも快適で、燃費は20km/L前後と優秀です。
また、2017年以降の後期モデルは、Honda SENSINGが全タイプ標準装備となっており、安全面でも安心できます。予算が200万円前後あれば、状態の良いハイブリッドスパーダも十分視野に入ってきます。
一方で、少しでも予算を抑えたい場合は「1.5Lターボエンジン搭載の標準モデル」もおすすめです。燃費が悪そうに見えるかもしれませんが、実際には2.0Lクラスよりも良く、経済性の面でも優れています。
価格帯、装備、安全性の3点を踏まえたうえで、「年式」「走行距離」「装備内容」のバランスを見て選ぶのが失敗しないポイントです。
5代目 中古モデルのメリットとは?

5代目ステップワゴン(2015年~2022年)の中古車は、デザインや機能性の面で多くのメリットがあります。特に特徴的なのが、「わくわくゲート」の存在です。
このリアゲートは、縦にも横にも開ける構造で、狭い駐車場などでも荷物の出し入れがしやすく、ファミリー層を中心に高い評価を受けました。現行モデルではこの機能が廃止されたため、5代目の大きな魅力となっています。
また、ボディサイズが5ナンバー枠に収まっている点も見逃せません。全幅1,695mmというサイズは、日本の道路事情や駐車場にも適しており、取り回しがしやすいという利点があります。
インテリアでは、多彩なシートアレンジと広い室内空間が魅力です。床下収納や3列目のマジックシートによって、荷物が多い日でも柔軟に対応できます。ハイブリッドモデルであれば静粛性も高く、快適なドライブが可能です。
一方で、旧型ゆえにデザイン面では好みが分かれることや、新型と比べて一部装備が古く感じる場面もあります。しかし、装備や使い勝手のバランスを考えると、コストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
おすすめ 年式はいつ?買い得なタイミング

ステップワゴンを中古で選ぶなら、2017年式以降が最もバランスが良い年式と言えます。この年の9月にマイナーチェンジが行われ、「Honda SENSING」の全車標準装備化、ハイブリッドモデルの追加など、大きなアップデートが実施されたためです。
また、5代目の後期型(2017年〜2022年)は、安全装備や快適性の面で大きく進化しています。価格帯も200万円前後と、比較的手の届きやすい範囲にあり、コストと性能のバランスが取れた買い得モデルです。
一方、購入のタイミングについては、ボーナス時期や決算月(3月・9月)に注目するとよいでしょう。この時期は中古車の在庫が多くなり、値引き交渉もしやすくなります。
さらに、フルモデルチェンジの直後も狙い目です。新型に注目が集まるため、旧型が相対的に安く出回る傾向があります。こうしたタイミングを逃さずチェックすることで、お得に高品質なステップワゴンを購入できる可能性が高まります。
旧型のほうが良い スパーダ中古人気の理由

旧型ステップワゴン・スパーダは、今でも根強い人気を誇っています。その理由は、スポーティで上質な外観デザインと、使い勝手の良さを兼ね備えているからです。
とくにスパーダ専用のエアロパーツやダークメッキ仕上げの外装は、高級感を感じさせる仕上がりとなっており、見た目にこだわるユーザーからも高評価を得ています。
また、内装には上級グレードらしい快適装備が充実しており、専用サスペンションによる安定した走りも魅力のひとつです。スポーティな走行性能とファミリーカーとしての実用性を両立した希少なモデルといえます。
さらに、5ナンバーサイズで取り回しがしやすく、日常使いから長距離移動まで幅広く対応できる点も、中古市場での人気を支える要素です。Honda SENSINGを搭載した年式であれば、安全性も十分に確保されており、安心して選ぶことができます。
現行型との比較で見える旧型の魅力

現行型ステップワゴンと比べると、旧型には独自の便利さやデザイン性があります。なかでも「わくわくゲート」の存在は、旧型ならではの大きな魅力です。
このリアゲートは、横にも縦にも開く仕組みになっており、狭い駐車場でもスムーズに荷物の出し入れが可能です。現行モデルでは廃止されてしまったため、日常使いの利便性を重視する方には、旧型が選ばれています。
さらに、旧型は角ばったボディデザインで、実用的かつ力強い印象を与えます。一方、現行型はスタイリッシュにシフトしていますが、好みによっては「旧型のほうがらしさがある」と感じる人も少なくありません。
内装についても、旧型は質感の高さや収納力が強みでした。特にファミリーカーとして活用する場合、多彩なシートアレンジと床下収納の実用性は大きな武器になります。
もちろん、新型の安全装備や先進機能は魅力ですが、それらを必要としない場合や、予算を抑えつつ快適性を重視したい人には、旧型のステップワゴンが理想的な選択肢と言えるでしょう。
ステップワゴンの中古が安い理由と選ばれる背景まとめ
- 人気車種ヴォクシーやセレナに比べ中古需要がやや低い
- 中古市場での流通台数が多く価格競争が起きやすい
- 外観デザインの好みが分かれ購入層が限られる傾向にある
- モデルチェンジで旧型の価値が急落しやすい
- 5代目登場から時間が経過し価格がこなれてきた
- 新型登場後に旧型の下取り車が一気に増加した
- 同年式・同グレードでも装備の差で価格が動く
- 年式が古いモデルは100万円以下でも購入可能
- スパーダやハイブリッドは高値安定しやすいが選びやすいモデルもある
- ヴォクシーとサイズ差が少なく実用性では劣らない
- 1.5Lターボ搭載モデルは税金面でメリットがある
- ハイブリッドモデルは燃費性能が高く維持費を抑えやすい
- Honda SENSING付きモデルは安全性が高くお得感がある
- わくわくゲートなど独自装備が便利で中古価値を生む
- 旧型特有の実用性とデザイン性が一部ユーザーに好まれる