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キャリパー塗装は恥ずかしい?後悔しない色の選び方と料金

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愛車の足元に個性を加えたいと考え、キャリパー塗装を検討している方は少なくないでしょう。しかし、インターネットで情報を集めていると「キャリパー塗装は恥ずかしい」といった意見を目にすることがあり、一歩を踏み出せずにいるかもしれません。

安易に塗装してしまうと、思わぬ失敗で後悔する可能性や、見落としがちなデメリットも存在します。この記事では、キャリ-パー塗装がなぜ恥ずかしいと感じられてしまうのか、その理由を深掘りするとともに、後悔しないためのメリットとデメリットを詳しく解説します。

さらに、人気の色である黒の特徴から、気になる料金の相場、オートバックスなどでの依頼の可否、そして多くの人が心配する車検への影響に至るまで、あなたが抱える疑問や不安を解消するための情報をお届けします。

この記事でわかること
  • キャリパー塗装が恥ずかしいと言われる本当の理由
  • 後悔しないためのメリット・デメリットと対策
  • 人気の色や料金、オートバックスなど依頼先の情報
  • キャリパー塗装と車検の関係性についての明確な答え
目次

キャリパー塗装が恥ずかしいと言われる主な理由

キャリパー塗装が恥ずかしいと言われる主な理由
POINT
  • キャリパー塗装のメリットとデメリット
  • デメリットを知らないと後悔する可能性も
  • 周囲の目が気になる?恥ずかしいと感じる心理
  • 塗装の仕上がりでダサい印象を与えてしまう
  • 人気の色でも黒を選ぶべき人とそうでない人

キャリパー塗装のメリットとデメリット

キャリパー塗装のメリットとデメリット

キャリパー塗装を検討する上で、まずはそのメリットとデメリットの両方を正確に理解しておくことが大切です。見た目の印象を変えるという大きなメリットがある一方で、費用やメンテナンスに関するデメリットも存在するため、総合的に判断する必要があります。

主な理由として、キャリパー塗装は手軽に車の個性を演出し、ドレスアップ効果を高められる点が挙げられます。ホイールの隙間から覗く鮮やかなキャリパーは、車全体のスポーティーさや高級感を格段に向上させるでしょう。また、塗装によって表面に塗膜が形成されるため、ブレーキダストの固着を防ぎ、清掃が容易になるという実用的なメリットもあります。防錆効果も期待でき、キャリパー自体の寿命を延ばすことにも繋がります。

一方で、デメリットとしては、まずコストがかかる点が挙げられます。専門業者に依頼すれば数万円の費用が発生しますし、DIYで行う場合でも専用の耐熱塗料や道具を揃える必要があります。さらに、一度塗装すると元に戻すのは困難です。走行中の熱や飛び石、経年劣化によって塗装が剥がれたり変色したりする可能性があり、美しい状態を維持するためには定期的な手入れや再塗装が求められます。

項目詳細
メリット・ホイール周りのドレスアップ効果が高い
・自分だけの個性を表現できる
・防錆効果が期待できる
・ブレーキダストが付着しにくく、清掃が楽になる
デメリット・専門業者への依頼にはコストがかかる
・DIYには手間と技術が必要
・経年劣化による塗装の剥がれや変色リスクがある
・美しい状態を保つにはメンテナンスが必要

このように、キャリパー塗装には見た目以上の効果と、維持していく上での注意点が存在します。これらの両側面を理解した上で、自分のカーライフに合っているかを判断することが、後悔しないための第一歩と言えます。

デメリットを知らないと後悔する可能性も

デメリットを知らないと後悔する可能性も

キャリパー塗装を安易に考えていると、思わぬデメリットに直面し、後悔につながる可能性があります。特に、DIYでの施工を検討している場合は、潜在的なリスクを十分に理解しておくことが不可欠です。

最大の懸念点は、塗装の品質が維持できないことです。ブレーキキャリパーは走行中に数百度にも達する高温にさらされるため、専用の耐熱塗料を使用しなければなりません。もし、通常の塗料を使ってしまうと、熱によって変色したり、最悪の場合は焦げて剥がれ落ちてしまったりします。せっかく時間と費用をかけても、すぐにみすぼらしい見た目になっては元も子もありません。

また、塗装作業そのものの難易度も後悔に繋がる一因です。下地処理が不十分だと、塗料がうまく乗らずにムラができたり、すぐに剥がれてきたりします。特に、ブレーキダストや油分の洗浄(脱脂)を丁寧に行わないと、塗料が弾かれてしまい、美しい仕上がりは望めません。

さらに、最も注意すべきはブレーキ機能への影響です。塗装作業中に塗料がブレーキパッドやローター、ピストンのシール部分などに付着してしまうと、ブレーキの制動力が低下したり、正常に作動しなくなったりする危険性があります。安全に関わる重要な部分だからこそ、専門的な知識がないまま作業を行うことは大きなリスクを伴うのです。

これらのことから、見た目を良くしたいという軽い気持ちだけで始めると、「こんなはずではなかった」という結果を招きかねません。デメリットを正しく認識し、自分で行う技術があるか、あるいは信頼できるプロに任せるべきかを慎重に判断することが、満足のいくカスタムへの鍵となります。

周囲の目が気になる?恥ずかしいと感じる心理

周囲の目が気になる?恥ずかしいと感じる心理

キャリパー塗装に対して「恥ずかしい」という感情が生まれる背景には、いくつかの心理的な要因が複雑に絡み合っていると考えられます。これは単なる好みの問題だけでなく、車という趣味に対する個人の価値観の違いが大きく影響しています。

一つ目の理由として、車を「純正の状態で乗るのが最良」と考える層からの視点が挙げられます。このような価値観を持つ人々にとって、メーカーが設計したオリジナルの状態から手を加えるカスタム全般が、過剰な自己主張やバランスを欠いた行為と映ることがあります。特に、赤や黄色といった派手な色に塗装されたキャリパーは、「悪目立ちしている」「品がない」と感じられてしまう傾向があるようです。

二つ目に、高性能ブレーキシステムへの憧れの裏返しという側面もあります。例えば、Brembo(ブレンボ)社に代表される高性能ブレーキキャリパーは、その多くが象徴的なカラーリングを施されています。そのため、純正のノーマルキャリパーをそれらの色に塗装することが、「本物を買えないから色だけ真似している」といった偽物感を抱かせ、見る人によっては気恥ずかしさを感じさせる一因となるのです。

さらに、車への関心度の違いも関係しています。カスタムに興味がない人から見れば、なぜブレーキの一部をわざわざ目立つ色に塗るのか理解しがたく、「変わった趣味だ」と冷めた目で見られることもあります。友人や家族から理解を得られなかった経験が、恥ずかしいという気持ちに繋がるケースも少なくありません。

このように、「恥ずかしい」と感じる心理は、本人の自己満足と他者からの評価とのギャップから生じます。カスタムは自己表現の一つですが、それが他者にどう受け取られるかを意識するからこそ、このような感情が生まれると言えるでしょう。

塗装の仕上がりでダサい印象を与えてしまう

キャリパー塗装が「ダサい」あるいは「恥ずかしい」というネガティブな印象に繋がるか否かは、その仕上がりの質に大きく左右されます。どんなに良い色を選んだとしても、塗装のクオリティが低ければ、カスタム全体が安っぽく見えてしまうからです。

最も顕著な例が、DIYで塗装した場合に発生しがちな「色ムラ」や「液だれ」です。スプレー缶で塗装する場合、均一な厚さで塗布するにはある程度の技術が求められます。一部分だけ塗料が厚くなってしまったり、逆に下地が透けて見えてしまったりすると、途端に素人感が出てしまい、見る人によっては「ダサい」と感じられてしまいます。また、刷毛で塗る場合も、刷毛の跡がくっきりと残ってしまうと、美しい仕上がりとは言えません。

下地処理の甘さも、仕上がりの悪さに直結する重要な要因です。前述の通り、ブレーキキャリパーにはブレーキダストや油分が頑固に付着しています。これをワイヤーブラシやクリーナーで徹底的に除去し、完全に脱脂しなければ、塗料がしっかりと密着しません。結果として、走行後すぐに塗装がポロポロと剥がれてきてしまい、かえって汚らしい印象を与えてしまうことになります。

加えて、塗装しない部分への養生(マスキング)が不十分な場合も問題です。ブレーキホースや周辺のサスペンション部品に塗料が飛び散っていると、作業が雑であるという印象を与え、カスタムの価値を下げてしまいます。

要するに、ホイールの隙間からちらりと見える部分だからこそ、細部の丁寧な仕事ぶりが問われるのです。プロの業者が時間と手間をかけて行うような、滑らかで均一な塗膜と、クリーンな周辺処理ができていなければ、せっかくのカスタムが逆効果となり、「ダサい」という評価に繋がってしまう可能性が高まります。

人気の色でも黒を選ぶべき人とそうでない人

人気の色でも黒を選ぶべき人とそうでない人

キャリパー塗装の色選びは、車の印象を大きく左右する重要な要素です。中でも黒は、他の鮮やかな色とは異なる魅力を持つ人気の選択肢ですが、誰にでもおすすめできるわけではありません。自分の愛車のボディカラーや目指すスタイルによって、黒が最適解になる場合と、そうでない場合があります。

黒のキャリパー塗装が似合うケース

黒のキャリパー塗装は、シックで落ち着いた大人の雰囲気を演出したい場合に非常に効果的です。特に、黒やガンメタリック、シルバーといったモノトーン系のボディカラーの車に合わせると、足元が引き締まり、全体の統一感が生まれます。セダンやSUVなど、高級感や重厚感を重視する車種との相性は抜群です。

また、黒の大きなメリットは、ブレーキダストなどの汚れが目立ちにくいことです。こまめな洗車が難しい方や、クリーンな状態を長く保ちたい方にとっては、実用的な観点からも魅力的な選択と言えます。

黒以外の色がおすすめのケース

一方で、スポーティーさや個性を強くアピールしたい場合には、黒以外の色が適しています。例えば、スポーツカーやコンパクトカーに赤や青、黄色のキャリパーを組み合わせると、活動的で軽快な印象を与えることができます。白いボディに青いキャリパー、赤いボディに黒やシルバーのキャリパーといったように、ボディカラーとのコントラストを楽しむのもカスタムの醍醐味です。

黒は良くも悪くも控えめな色であるため、キャリパーを際立たせたい、足元のアクセントとして強く主張させたいという目的があるならば、物足りなく感じてしまうかもしれません。

以下の表に、ボディカラーとキャリパーカラーの相性の一例を示します。

ボディカラーおすすめのキャリパーカラーと与える印象
ブラック: スポーティー / ゴールド: 高級感 / : 統一感・シック
ホワイト: 定番・スポーティー / : 爽やか・スタイリッシュ / : 引き締め効果
シルバー: スポーティー / : クール / イエロー: 個性的 / : 落ち着いた印象
レッド: 全体を引き締める / シルバー: エレガント / ゴールド: ゴージャス
ブルー: 定番の組み合わせ / イエロー: 鮮やか・個性的 / : クールな印象

このように、単に人気色という理由だけで選ぶのではなく、自分の車が持つ特性や、どのようなイメージに仕上げたいかを明確にすることが、色選びで失敗しないための鍵となります。

恥ずかしいと思われないキャリパー塗装の知識

恥ずかしいと思われないキャリパー塗装の知識
POINT
  • キャリパー塗装にかかる料金の相場
  • オートバックスでのキャリパー塗装サービス
  • タイヤ館など他の依頼先の選択肢
  • タイヤを外さずに塗装できるのか
  • キャリパー塗装は車検に通るのか解説
  • 恥ずかしい?後悔しないキャリパー塗装の結論

キャリパー塗装にかかる料金の相場

キャリパー塗装にかかる料金の相場

キャリパー塗装を検討する際に、最も気になる点の一つが料金でしょう。その費用は、自分で塗装するDIYか、専門業者に依頼するか、そして業者に依頼する場合の作業内容によって大きく変動します。

DIYで塗装する場合

自分で作業を行うDIYの場合、コストを最も安く抑えることができます。主な費用は材料費で、キャリパー専用の耐熱塗料スプレーや刷毛塗りタイプの塗料キット、パーツクリーナー、ワイヤーブラシ、マスキングテープなどを揃えることになります。これらの費用は、選ぶ製品にもよりますが、おおよそ5,000円から10,000円程度が目安です。ただし、工具を全く持っていない場合は、ジャッキやレンチなどの初期投資が別途必要になる点に注意が必要です。

専門業者に依頼する場合

専門業者に依頼する場合、料金は高くなりますが、その分高品質な仕上がりが期待できます。料金は作業方法によって大きく二つに分けられます。

作業方法料金相場(1台分/4輪)特徴
装着したまま塗装約40,000円 ~ 80,000円キャリパーを車体から取り外さずに塗装する方法。比較的安価で作業時間も短いですが、裏側など細部まで塗装が届きにくい場合があります。
脱着・分解して塗装約100,000円 ~キャリパーを完全に取り外し、分解(オーバーホール)して塗装する方法。隅々まで美しく塗装でき、最高の仕上がりが得られます。ブレーキフルードの交換なども伴うため、費用は高額になります。

上記の料金はあくまで一般的な相場であり、車種やキャリパーの形状、色の種類、ロゴ入れなどのオプションによって変動します。したがって、業者に依頼する際は、必ず事前に複数の店舗から見積もりを取り、作業内容と料金を比較検討することが大切です。

安さだけで選ぶのではなく、施工実績や評判も確認し、信頼できる業者を選ぶことが満足のいく結果に繋がります。

オートバックスでのキャリパー塗装サービス

オートバックスでのキャリパー塗装サービス

カー用品店の最大手であるオートバックスでキャリパー塗装を依頼できるのか、疑問に思う方も多いでしょう。手軽に相談できる身近な存在だからこそ、サービスがあれば利用したいと考えるのは自然なことです。

しかし、現状として、多くのオートバックス店舗ではキャリパー塗装を正式なメニューとしては提供していません。その理由は、キャリパー塗装が単なる用品取り付けとは異なり、専門的な塗装技術や設備、そして安全に関わるブレーキシステムの知識を要する作業だからです。全店舗で均一な品質と安全性を担保することが難しいため、基本的にはサービス対象外となっている場合がほとんどです。

ただ、絶対に不可能というわけではありません。店舗によっては、提携している板金塗装工場などを紹介してくれるケースや、特殊なサービスとして個別に対応してくれる可能性もゼロではありません。特に、小規模なカスタムにも力を入れている一部の「スーパーオートバックス」店舗などでは、柔軟な対応が期待できるかもしれません。

これらのことから、もしオートバックスでの施工を検討している場合は、まず最寄りの店舗に直接電話などで問い合わせてみることが唯一の方法となります。その際には、「キャリパー塗装のサービスは行っていますか?」と具体的に質問し、もし可能な場合は料金や作業日数、対応可能な色の種類などを詳しく確認する必要があります。期待して店舗に足を運んでも、対応していなければ無駄足になってしまうため、事前の確認が不可欠です。

タイヤ館など他の依頼先の選択肢

タイヤ館など他の依頼先の選択肢

キャリパー塗装をプロに依頼したい場合、オートバックス以外にもいくつかの選択肢が存在します。それぞれに特徴があるため、自分の求める品質や予算、利便性に応じて最適な依頼先を選ぶことが大切です。

自動車修理工場・板金塗装工場

一般的な自動車修理工場や、車の塗装を専門に行う板金塗装工場は、キャリパー塗装を依頼できる代表的な選択肢です。これらの工場は塗装に関する専門的な知識と設備を備えており、高品質な仕上がりを期待できます。特に塗装を専門とする工場であれば、色の調合や特殊な塗装にも対応してくれる場合があります。日頃から付き合いのある工場があれば、まずは相談してみるのが良いでしょう。

カスタムショップ

車のドレスアップやチューニングを専門に扱うカスタムショップも、有力な依頼先です。キャリパー塗装はカスタムの定番メニューの一つであるため、多くのショップで対応しています。施工実績が豊富で、様々な車種や色の塗装を手がけているため、デザインに関する相談にも乗ってもらいやすいのがメリットです。ショップのウェブサイトやSNSで過去の施工例を確認し、自分の好みに合うスタイルのショップを選ぶと良いでしょう。

タイヤ専門店(タイヤ館など)

タイヤ館をはじめとする一部のタイヤ専門店でも、キャリパー塗装のサービスを提供している店舗があります。タイヤ交換の際に同時に依頼できる手軽さが魅力です。ただし、オートバックスと同様に全店舗で対応しているわけではないため、事前の問い合わせは必須です。料金や作業内容は店舗によって異なるため、近隣の店舗に確認してみましょう。

ディーラー

一部の自動車ディーラーでも、アフターサービスの一環としてキャリパー塗装を受け付けている場合があります。純正部品や車種の特性を熟知しているため、安心して任せられるのが最大のメリットです。費用は他の業者に比べて高くなる傾向がありますが、メーカー保証などとの兼ね合いを気にする方にとっては最適な選択肢と言えます。

このように、依頼先は多岐にわたります。料金だけでなく、過去の施工実績、技術力、相談のしやすさなどを総合的に比較し、納得のいく業者を見つけることが、満足度の高いキャリパー塗装に繋がります。

タイヤを外さずに塗装できるのか

タイヤを外さずに塗装できるのか

キャリパー塗装をDIYで手軽に行いたいと考える人の中には、「ジャッキアップしてタイヤを外すのは面倒だ」と感じ、タイヤを装着したまま塗装できないかと考える方もいるかもしれません。

技術的には、タイヤを外さずにキャリパーを塗装すること自体は可能です。ホイールのスポークの隙間からスプレーを吹き付けたり、細い刷毛で塗ったりすることで、見える部分だけを塗装する方法です。この方法の最大のメリットは、タイヤの脱着という手間のかかる作業を省略できる点に尽きます。

しかし、この手軽さと引き換えに、多くのデメリットが存在することを理解しておく必要があります。まず、仕上がりの品質が著しく低下します。ホイールが邪魔になり、キャリパーの奥まった部分や裏側には塗料が届きません。結果として、見える角度によっては塗り残しが目立ち、非常に中途半端な印象になってしまいます。

さらに深刻なのが、周辺パーツへの塗料の付着です。ホイールやタイヤ、ブレーキローターなどを新聞紙やマスキングテープで覆う(養生する)必要がありますが、タイヤが付いた状態では完璧な養生は極めて困難です。ホイールの表面に塗料が付いてしまえば見栄えが悪くなりますし、特にブレーキローターの摩擦面に塗料が付着すると、ブレーキ性能が著しく低下し、大変危険です。

以上の点を踏まえると、タイヤを外さずに塗装する方法は、品質、安全性、耐久性のいずれの観点からも推奨できるものではありません。たとえ手間がかかったとしても、安全を確保し、満足のいく仕上がりを目指すのであれば、必ずジャッキアップしてタイヤを取り外し、適切な下準備と養生を行った上で作業に臨むべきです。手軽さを求めるあまり、安全性や仕上がりを犠牲にすることは避けるべきでしょう。

キャリパー塗装は車検に通るのか解説

キャリパー塗装を施した際に、多くのドライバーが抱くのが「このまま車検に通るのだろうか?」という不安です。カスタムが原因で車検に落ちてしまう事態は避けたいものです。

この点に関して、まず明確にしておきたいのは、キャリ-パーを塗装すること自体が直接的な原因で車検不合格になることは、原則としてないということです。車検におけるブレーキの検査項目は、主に「規定の制動力が発揮できるか」という機能面が中心です。キャリパーの色が赤であろうと青であろうと、それ自体がブレーキ性能に影響を与えるわけではないため、保安基準には抵触しません。

ただし、これは「適切に塗装されている」という条件付きです。もし塗装の仕方が悪く、安全性に問題があると判断された場合は、話が別になります。

車検で問題となりうるケース

  1. ブレーキ部品への塗料付着: 塗装作業中に塗料がブレーキローター(ディスク)の摩擦面やブレーキパッドに付着してしまった場合、摩擦係数が変化し、ブレーキの効きが悪くなる可能性があります。これは制動力不足と見なされ、不合格の原因となります。
  2. ブレーキ機能の阻害: ピストンのダストブーツやブレーキホースなどに塗料が厚く付着し、それらの部品の正常な動きを妨げていると判断された場合も、安全性に問題ありとされる可能性があります。
  3. 著しい塗装の剥がれ: 塗装がボロボロに剥がれており、その破片が走行中に飛散して他の交通の妨げになる恐れがあると検査官が判断した場合、指摘を受ける可能性もゼロではありません。

要するに、キャリパーの色そのものではなく、塗装作業の質やメンテナンス状態が問われるのです。プロに依頼して適切に施工してもらうか、DIYで行う場合でも周辺部品をしっかり養生し、ブレーキ機能に影響が出ないよう細心の注意を払って作業すれば、車検の心配をする必要はほとんどありません。安心してカスタムを楽しむためにも、丁寧な作業を心がけることが大切です。

恥ずかしい?後悔しないキャリパー塗装の結論

この記事では、キャリパー塗装が「恥ずかしい」と言われる理由から、後悔しないための具体的な知識までを解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。

  • キャリパー塗装が恥ずかしいと感じる背景には個人の価値観の違いがある
  • 純正キャリパーを派手な色に塗ることを偽物っぽいと感じる人もいる
  • 仕上がりの質が低いとダサい印象を与えてしまう
  • 色ムラや液だれはカスタムの価値を下げる原因となる
  • メリットはドレスアップ効果や防錆、清掃性の向上
  • デメリットはコスト、劣化リスク、メンテナンスの手間
  • 安易なDIYは失敗や後悔に繋がる可能性がある
  • 色選びは愛車のボディカラーや目指すスタイルに合わせて慎重に行う
  • 黒はシックで汚れが目立ちにくいが、スポーティーさでは他の色に劣る
  • 料金はDIYなら1万円前後、業者依頼なら数万円から10万円以上が相場
  • オートバックスやタイヤ館は店舗によって対応が異なるため事前確認が必須
  • 専門の塗装工場やカスタムショップが確実な依頼先となる
  • タイヤを外さずに塗装するのは品質・安全面から非推奨
  • 適切に塗装されていればキャリパー塗装自体は車検に通る
  • 塗料がブレーキ機能部品に付着すると車検不合格の原因になる
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